忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


0429:Sani

Protokoll

毎年来ていますが、やはり基地は懐かしいものです。
今は知りませんが私が陸軍に居た頃は海軍と陸軍はあまり仲が良くなかったんです。
一般的に海軍は陸軍を下に見ますし、
メアレイヒ海軍は他国に一目を置かれる実力がありましたからね。

言いたい方には言わせておけば良いものをあの人は毎回売り言葉を真っ向から買い取って
処理する私の身にもなって欲しかったものです。

「ドクケーィ」
「あら」

肩翼のに傷のドクケイル。
口にくわえているのはなんでしょうか。
手を差し出すと腕に止まる彼とは一年ぶりです。

「ご無沙汰ですね、オレガノ」
「ドクケーっ」

「センセイ…っ」
「あらあら」

息を切らせて走ってくるのはアユさん、ですね。
二つに縛った髪の毛の片方が外れているところを見ると、オレガノのくわえているのはアユさんの髪留めですか。
全く、悪戯好きはご主人譲りですね。

「オレガノ、アユさんの髪留めを返してください」
「ドっ…ドクケー」
「いけません」

アユさんの髪留めを返してもらい、オレガノを撫でます。
私の元へついたアユさんが不思議そうにしていました。

「センセイ、使役をお持ちだったんですカ?」
「いいえ、彼は友人のドクケイルですよ」

髪を元に結いなおして差し上げようとすると、
アユさんは自分で出来ると仰いましたがご迷惑をおかけしたのは友人ですから。

「お嫌ですか?」
「イエ、そんな訳では」



アユさんの髪の毛を結いながら、
何故医務室に用があったのかを聞きます。
どうやらうとうとしていたオレインさんが壁にぶつかって付き添ったようで。
いけませんね。後でお話をしておかないと。

 




「なぜ医務室だとご存知なんですカ?」
「それは、」

「それはアタシがここの軍医さんだからよ~」

肩の止まっていたオレガノが離れ、彼の主である彼女の元へ。
褐色の肌に赤い髪、彼女とも一年ぶりですね。

「うちの生徒さんに悪戯は止めてくださいね、バジルさん」
「隊長がそう言うのなら~」
「去年も言いましたよ」
「あら、そうだったかしら?」

去年は医務室にお世話になる生徒さんが多く、彼女の被害にあった生徒さんも多かったです。
彼女の悪戯には毎年困っています。

「隊長…?」
「ええ、バジルさんは以前同じ部隊で私の下についてくれた衛生兵だったんです。
今は軍医少、」

「准尉」
「…」
「准尉よ」

また何をなさったんですか、貴女は。
バジル=ソース軍医少尉、改め軍医准尉。
とても腕は良いのですが、ね。

「配属変になるのよ~、またお世話になるわ た・い・ちょ」
「まあ、学校に配属 ですか?」

貴女ほどの腕したら歓迎は致しますが、悪戯はいけませんよ。
オレガノもです。

「まっさか!私たちがそぉーんなにワルイコにみえるのかしら。ねぇオレガノ」
「ドクケーイ」

「現役時代の黒壁に比べれば可愛いものよ」
「いつの話ですか」
「17、8年前?」

溜息を吐いて何時までもバジルさんとお話している訳にはいきませんから、アユさんを連れて皆さんの下へ帰りました。
道中、アユさんに黒壁とは何かを聞かれてしまいました。
忘れてくださって全然構わない事です。

昔のあだ名のようなものです。
白と黒で双璧、などとも呼ばれていましたね。
本当に懐かしい、古い話です。

PR

PREV HOME NEXT

COMMENTS

COMMENT FORM

TITLE

NAME

EMAIL

HOME
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字PASS
COMMENT
 
Erneuerung

更新履歴 5/20 リンク追加
       5/ 4 1組三班満員おめでとう!

Kalender

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

Anmerkung

[05/30 @フミアキ]
[05/30 奈]
[05/28 @フミアキ]
[05/28 茶の葉]
[05/27 @フミアキ]

Anderes
Designed by TABLE ENOCH
Powered by [PR]